JAZZ SUMMIT TOKYO広報 杉浦です。

 

 

ついに今週末、JAZZ SUMMIT TOKYO SUMMER FESTIVAL 2015が開催されます。
「予約しないと入れないかも!」とずっと言ってきましたが、本当に入れなくなるかもしれません。

 

《たくさんの御予約、ありがとうございます!》今週土曜はJAZZ SUMMIT!若手ミュージシャンと同世代のアート×ファッション×テクノロジーの担い手が集結します。先ほど運営のメンバーで会場の最終チェックを終えました。その際、会場...

Posted by Jazz Summit Tokyo on 2015年8月26日

 


今のうちですよ、予約は今のうち!
明日やろう、は、バカヤロウですからね。

 

予約はこちら

 

 

さて、今回は出演者インタビュー⑤です。
寺久保エレナさんのバンドで出演する、金澤英明さんに取材してきました。
早速どうぞ!

 

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石若(JAZZ SUMMIT TOKYO):金澤さんは、僕たちのような若者からトップの方々まで、様々な世代の方と共演されています。そういった活動をする中で、現状に対して何か意見はありますか?

 

金澤英明さん(以下敬称略):現状というのは、自分も渦中にいるわけだから、客観的に見れているかどうかは分からないんだけど・・・・。

 

石若:金澤さんは、ずっとジャズシーンと一緒に歩んできたから、客観的に見てるっていうよりも、中にいてずっとやってきたって感じですもんね。

 

金澤:うん・・・。それを踏まえて言うと、ジャズシーンの現状は、昔とあまり変わっていないのかもしれないね。僕は61歳なんだけど、君らの年齢だった時も、もちろんあるわけで、その時には僕より世代が上の人もいた。それを踏まえて現状を見た時に、果たしてその時と、その上の人たちの歳に僕がなって、君らの若い世代が出てきたことが、昔と変わらないのか、変わってるのかっていうのはよく分からない。正直な話。でも、プレイヤーの数が増えているな、とは思う。一方、ライブをやる場所が増えてるとは思えないから、現実的には(ライブを)やる場所が少なくなってるっていうことだと思いますね。

 

石若:確かにそうかもしれませんね・・・。では、今おっしゃっていただいた現状を踏まえて、ジャズシーンの未来について、何か意見はありますか?

 

金澤:あのー僕はおそらく、石若くんとかが思ってるより個人的にモノを考える方なので、ジャズシーンとしてっていうのはうまく言えないけど・・・個人的には、良いプレイヤーが出て来て、ムーブメントが起こればな、と思ってる。ジャズ界としての展望は正直わかりません。

 

石若:(笑)なるほど。

 

金澤:うん。ただ、問題として思うのは、お客さんに・・・ジャズクラブに若い人が少ないことかな。例えば若い連中がやってるバンドでも、お客さんに若い人は少ない。で、僕が20代の頃は、(新宿)PIT INNとか行くと若い人でいっぱいだったんだよね。時代の影響もあったことなんだろうけど・・・。あと、昔は地域でお客さんの層が違ったと思うんだよな、俺は。

 

石若:なるほど。

 

金澤:例えば六本木に行くと、ネクタイ締めたおじさんが多くて。で、俺は新宿とかで割と育ったんだけど、PIT INNとかタロー(新宿・歌舞伎町にあったジャズクラブ)とか、ああいうジャズクラブは若い人でムンムンしてたよね。それこそ例えば、PIT INNで駿とかが出てる時、お前らと同じ世代でいっぱいになる?

 

石若:いや、いっぱいにはならないですね。

 

金澤:やっぱり歳とった人が多いよね。

 

石若:そうですね。

 

金澤:そういう意味で、お前たちと同世代の連中がジャズにどれだけ足を運ぶかっていうのは、現状において大事なことだよね。興味を持ってもらうってこと。じゃあなぜ、俺が若い時にさっき言ったような状況だったのかを考えると、社会的にも学生運動があったっていうのもあるんだろうけど、俺たちよりもっと上の世代、山下洋輔さんとか森山威男さんとか日野皓正さんとか、ああいう人たちが一緒になって、社会に対するアウトな表現をしていた場がジャズで、ジャズがすごいかっこいい時代だったからだと思うんだ。今は若い人たちが、それをジャズに求めてないよね。

 

石若:んー・・・。


金澤:最近の若い人たち、って言っちゃうと年寄りじみちゃうけど・・・そういう時代のアツさみたいなのを、今の若い人に俺はあまり感じないというか。今、安保法案に反対して高校生がデモしてるなんてすごい嬉しくて。そういうことはあまりしなかったでしょ?しらけてるから。しらけてるというか・・・。どうなんだろうな、そういう人たちはどこに行ってるんですかね。AKBですかね。

 

石若:(笑)

 

金澤:だから、時代っていうのはあると思うね。ただ、やっぱり山下さんとか森山さんとか坂田(明)さんとか、ああいう人たちの音楽って、周りを巻き込こんでた気がするかな、俺からすると。若い人たちが、「かっこいい!」って後をついてくるような。本田竹広さんとかね。有無を言わさないような、なんというか、笑ってない音楽だよね。「イエー!」なんて言えないような音楽だよ。もう衝撃を受けるような音楽だよね。きっと向こうでJohn Coltraneとかもそうだったと思うし。そういう意味では、昔のような泥臭さとかアツさとかを今のジャズには感じられないかな、っていうのはありますね。綺麗になってきてるし、ジャズが。

 

石若:そうですね。

 

金澤:上手になってきてるし、クラシッックに近くなってるような気もするし。それだとやっぱり、ジャズを楽しもうという人たちは何らかの精神的なゆとりをもってる人が多くなってきちゃうから、どうしても年上になるのかな。なんか、行きどころのない奴が、「あそこ行ってジャズの中に埋もれてれば救われる」みたいな、そういうのってジャズにあったんだよ。今はそういうことを求めてる人がいないし、そういう音楽をしてる人もいないっていうのはあるかもしれないね。

 

石若:そうですね。これからそういう時代が来るとも思えないし・・・。

 

金澤:んーそれはわからないね、わからないっていうことにしておいた方がいいと思う。例えば、危ういけど、戦争が起きたり、貧困とかいろんなことで社会がぐらついて来ると、もしかすると、そういう昔みたいなムーブメントが起きるかもしれない。でもそれは・・・

 

石若:ジャズなのかどうかわからない。

 



金澤:うん、わからない。ロックでも、やっぱり「パンクじゃないパンク」っていうか、なんていうか・・・はみ出た感じがないんだよね。商業的になってるし。もっとそういうのぶち壊してさ、周りの奴を全部弾き飛ばしながら進んで行くようなプレイヤーが出てくると変わってくるかもしれない。ロックのコンサートとかテレビで観るくらいだけど、みんながお行儀よく、ステージの人に対して同じペンライト振って、同じパフォーマンスして、同じ声かけてるなんて、本当はロックじゃなくてさ。例えば、最初にビートルズが武道館来た頃っていうのは、みんなキャーキャー言ってて演奏が聴こえなかったっていうもんね。それを今の時代に置き換えたら、「聴こえないから静かにしましょう」って言って、みんな静かに聴くような気がするんだよね。なんかそういうアツくさせるものがないよね。きっと。


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本日は以上です。

後半は、また次回。


それでは!



JAZZ SUMMIT TOKYO広報 杉浦

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