JAZZ SUMMIT TOKYO広報 杉浦です。

 

 

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さて、今回はAkiko Nakayamaさんの取材の後半をお届けします。
「人生は近くで見ると悲劇だが、 遠くから見れば喜劇である」とチャップリンが言っているように、物事に対する距離によって見え方って変わりますよね。
ジャズミュージシャンよりはジャズから離れているけど、遠すぎもしない。きっとそんな距離にいるAkiko Nakayamaさんの言葉は、他では聞けないと思います。必読。
それではどうぞ!

 


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・表現について

 

江崎:視覚と聴覚を結びつける、ってどういう感覚なんだろう・・・。音楽教育を受けた者からすると、明るい場面には明るい音楽を、という感覚はなんとなくあるんですけど・・・。

 

中山:まあ悲しい曲の時には彩度が高くな方が良いとか、(曲の雰囲気と色の)合う・合わないはわかりますけど、あえて悲しい時に明るいものをあてることで両方引き立たせるとか、そういったことは結構考えます。アンサンブルになるように、音の性質に合うような性質を持つ色を合わせるんじゃなくて、違う音がでるように(音と)違う(性質の)色をだす、っていうことを感覚的にはします。でもソロでやる時はそういうことをあんまり考えていません。今は、色々な物自体が波の中にある、ということに興味をもっています。色も音も波。また、震えの中で形づくられること・・・声が空気の振動で伝わっているとか、物質自体の異なる波が、互いにちょっとだけ寄り添い合う時に起きる特殊な変化、というのに興味があります。絵の具でも、粒子が粗い赤とさらさらで(粒子が)細かい赤をぶつけた時に何が見えるのか、明らかな差があるものを出会わせるのではなく、似た者同士だけど違う者を合わせた時にできる微かで明らかな反応・・・。それで(ソロの時には)音自体もモワレができるような波形を作って・・・

 

江崎:Steve Reichみたいですね・・・!(笑)

 

中山:ああ(笑)!

 

江崎: Steve Reichのphaseシリーズってやつ、モワレですよね。

 

中山:Carsten Nicolaiもモワレを図に表した作品や、実際の周波数と現れてくる波の関係性の作品を作っていますね。そこまで私は厳密にやってるわけではないんですけど・・ちょっとした法則と、細分化していった時の根源的なモノに少しだけだけ触れられたような実感がたまりません。

 

 

 

・ジャズライブの魅力について

 

額田:ジャズの現場に入る中で感じる、ジャズライブの魅力をあえて言葉で表すとどうなりますか?

 

中山:んーーーーーーーー。一人でもその空間を成り立たせることのできる実力の人が、二人とか三人とか複数でやる時に、自分の力の使い方をどんどん変化させていく・・・相手の出した音に対して寄り添うのか反発するのか、どちらにしてもどのように反発するのかどのようにカブっていくのかとか、そういうそれぞれの距離感が見えるような、視覚的に関係性が見えることができる場というか・・・。その景色を見れるのがジャズの即興演奏なんじゃないかって思います。PAさんとミュージシャンのバランスとか、ロック/オルタナみたいな他のジャンルでもそういうことは起こってますけど・・・。あらゆる仕事であらゆる現場でそういうことはあるけど、ジャズの即興演奏はそれらを代表して視覚化できているような気がします。そういう場に出会うと楽しいですね。それぞれの楽器の特性に合った隙間への流れ込み方っていうのが見えたり・・・トランペットじゃないと入れなかった隙間に見事に入っていったりとか、トランペットが荒らした地面みたいなのをマリンバが抑えていったりとか、そういう光景が見えると感動しますね。

 

江崎:ミュージシャンとコラボレーションされる時、中山さん自身も(述べられたような)ミュージシャンのような感覚を持たれて参加をされているのかな、と思うんですけど、リハーサルはするんですか?あんまりリハーサルをやらないことがそういう(即興の)面白い文化を生み出している部分もあると思うんですけど・・・・

 

中山: 例えば、ジャズのスタンダードなナンバーっていうのは、歌詞がもともとあったりとか意味とかテーマとかがもともとありますよね。そういう時には、何か象徴的な意味があるんですかって聞いたりとか、その曲自体が持っているメッセージを事前に聞いたりしますね。でもそれはそれとして、曲モノであってもなくても即興だということは変わらないので・・・ここで入るとかここで弾くとかは、曲の内容とは別に起こっている現象なんです。これは海の曲だから青を何種類か作っていこうとか、元の曲を知っていて光が差し込むような瞬間が(曲中に)あるからそれができそうな調合しようとか、事前の準備もありつつ、本番は全然違う色を出したりもしますし・・・そういうバランスで成り立ってます。あとは、その人のプレイヤーとしての色を相乗効果で出したいっていうのがあって、その方自身の色も作っていったりしますね。

 

 

 

 

 

江崎:先程の、スタンダードナンバーは元々歌詞があって意味があるけど・・・っていう話がすごく心に残っていて、ミュージシャン側って曲モノの歌詞を意識するっていうことがすごい抜けていると感じていて。どちらかというと和音がこういう風に進んでるからこういうものを吹けばいい、みたいな理論的な部分ばっかりになっていて、本来曲がもっていたテーマとかを意識しないところがあるので・・・。逆に、良いミュージシャンであればそういうところをすごいしっかり考えながらやっていくと思うんです。なので中山さんをジャズミュージシャンとして見たとしても、ハイレベルなところにいる気がして・・・。僕みたいなのが言うことでもないんですけど・・・。(笑)なんか、すごい良いミュージシャンだなって思いました。

 

中山:ありがとうございます。(笑)最近強く思ってるのは、私の作品の液体とか泡は何に見立てになりうるのかということです。元々私のバックボーン自体が水墨画や絵画からきてるというのもあって、筆一本の筆致が松になったり、近寄ってみたら滲みにしか見えないものが谷と谷の間の霧に見えたり、人の意識のなかで何か別のものに変化するということに興味があります。この方のサックスがすごく赤みのピンクに見えて、ピアノが水色で来ていて・・・っていうのを音としての物理的な色で出すと同時に、そのピンクと青が何の代表になるかっていうのを同時に考えます。絵の具のピンク、ではなく、夕日に変わって欲しい、海に変わって欲しい。全部が意味も見立てもあって、それによって、なんらかの感情が引き上げられて、また物理的な音ともしっかり噛み合った状態になると、いいライブになります。難しいのは、歌詞のもつ印象の色とその人のもつ音の色が別々に感じられた時に、どっちかに寄せる、または別のところにひいてノイズにならないように頑張るとか、どうしても難しい時がありますね。話してるうちに(話題から)どんどんずれてきていると思いますが。・・・(笑)大丈夫ですか?

 

額田:全然大丈夫です。(笑)

 

江崎:興味深い話をありがとうございます!

 

 

 

・最後に

 

額田:最後にJAZZ SUMMIT TOKYOの一連の活動を見て、何か一言頂ければ・・・・。

 

中山:すごいざっくりになりますけど、特に楽器と楽器のせめぎ合いとか関係性とかっていうのをより顕著に表すジャズっていうもののあり方を考えた時に、JAZZ SUMMIT TOKYOっていうのも何か別のもの/別のことに対してとか、今のシーンに対して、JAZZ SUMMIT TOKYOが一つの楽器としてどういう関わり方をするのか・・・そういう関係性が、私にとってはジャズとそんなに違わないと思っていて。実際にライブの時以外は音の出ない活動ですけど、関係性自体がジャズと同じような芸術の在り方だと思うので、派手じゃない時もファイトです!・・・って感じですかね。(笑)

 

江崎:ありがとうございます!JAZZ SUMMIT TOKYO自体が一つの楽器だ、ってすごいいいですね・・・。


 

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いかかがでしたか?
「JAZZ SUMMIT TOKYO自体が一つの楽器」ってものすごいロマンチックです・・・!
我々がウッドベースなのかピアノなのか口笛なのかはわかりませんが、このロマンチックな表現に負けないよう、みなさまとセッションしながら素晴らしい演奏をしていきたい・・・!と思います。

 

まだまだ他の出演者の取材は続きます!
絶賛文字起こし中なので、もう少々お待ちを。
それではまた次回!

 

 

JAZZ SUMMIT TOKYO広報 杉浦

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