JAZZ SUMMIT TOKYO広報 杉浦です。

 

ついに、目標金額の3/4まできました・・・・!

ひとえに、支援してくださった皆様のおかげでございます。

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残り10日となりました。

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本日は、出演者取材第二弾!

ビジュアルアーティストのAkiko Nakayamaさんに取材してきました。

今回はその前半部分をお届けします。

Akiko Nakayamaさんは音楽についてもお詳しく、私もまだまだ勉強せねば・・・と反省した次第です。

それではどうぞ!

 

 

 

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・今までの活動について


額田:プロフィールを拝見した時に「あの方と一緒にやっているんだ!」っていう驚きがあったんです。もともと音楽シーンに踏み込んだきっかけを教えてください。


中山:んー・・・。大きなターニングポイントがあった訳ではなくて・・・。最初のきっかけは、東京造形大学の絵画専攻の2年生頃だと思います。造形大の絵画専攻は概念・形象・広域・版っていう4指標に分かれていて、私は思想も絵を描く体力も同時に鍛える、概念にいたんです。その時、詩や身体表現、サウンドアートも学ぶ、といった広域にいた杉山恵里香というダンサーと・・・


額田:あ、ホナガヨウコ企画のですか?


中山:あ、そうそう!で、ホナガヨウコ企画に入る前の杉山恵里香と佐藤泰兵の同級生3人でグループ、in.out.projectを作りました。最初は佐藤の音と杉山の身体表現のつなぎになるものが何かないか、というところから音と体の仲介をする絵として(中山さんの活動が)始まったんです。音と体っていう別々の存在の境界線として存在した絵だったんです。


額田:へー!


中山:私の中に、元々どうして絵は乾くんだろう?っていう不思議があって。実際に色が滲んでゆく瞬間や、絵の具が乾く前のツヤツヤした表情を作品にしたいという想いから、在学中には絵の具で噴水を作ったりと、流動し続ける/変化し続ける作品を作っていたんです。なので、音やダンスというその場で立ち上がってゆく芸術にうまくハマったっていうのもありました。そのin.out.projectで何回か機会を頂くうちに、だんだん舞台が広がっていったんです。今まで音楽の方と一緒にやってきて、最近は自分で音もつくりはじめ、ソロパフォーマンスになり、そうして結果的に現代美術の舞台に繋がってきたので、今は一周してようやく戻ってきた時ですね。・・・長くなりました。(笑)


額田:いえいえ。(笑)最初にジャズの現場に関わったのはいつ頃ですか?


中山:仕事としては、坂田明さんの『平家物語』。高平哲郎さんのプロデュースで、坂田明さんの弾き語りと石井千鶴さんの鼓と田中悠美子さんの三線とジム・オルークさんのギターと山本達久さんドラムという構成に、演出として私が映像で入って。それが最初のジャズの現場ですね。


江崎:どなたにブッキングされたんですか?


中山:その前に岡本太郎記念館の現場があって、そこで映像職人界の名誉のような方と奇跡的な出会いをしまして。その方が『平家物語』に呼んでくださったのです。だから(『平家物語』には)映像のツテから入ったんです。


江崎:そうなんですね!勝手な予想では、即興的な音楽と(中山さんの表現は)すごく親和性が高いから、ミュージシャンに引っ張られたのかなあ、と思っていたので・・・


中山:その後はミュージシャンの方に広げてもらったんですけど・・・。(『平家物語』の時の中山さんの)表現がハマったんだと思います。赤と白の流体がガーッて体の中から出てきて、蒸気が渦巻くような演出を、平清盛が死ぬ間際の熱病に侵されているシーンで描いたり、クライマックスの静かな入水のシーンで、黒バックに白い線がすーって入ってくるような演出をしたりとか・・・舞台美術のような立ち位置から入りました。


江崎:その時にはすでに今のようなスタイルで・・・?


中山:スタイルはそうですね。装置自体は年々安全になったり、シームレスに傾斜がつけられるようになったり、画材の幅が増えたり、既存のものではなく自分で調合したりと、実験実践を繰り返して、今でこそ(安全に)できてますけど、その当時は暴れるような感じで描いてました。片付けも準備も大変でした。


 


・ジャズの現状について

 

額田:次にジャズの話を伺いたいんですが、ジャズの現場に入る中で、もっとこういうところを変えたら面白いんじゃないかと思うところはありますか?

 

中山:んー・・・

 

額田:この企画の本当に根本的な最初のスタートは、ジャズのライブハウスのウェブサイトが30年前のHTMLを使ってるように、全体的な見せ方の基盤ができてないな、と感じたことなんですけど・・・。

 

中山:最近、甲府でよくイベントを立ち上げている小池直也さんというサックス奏者の方や、彼のバンドdffのメンバーとジャズについて話す機会があって。そこで出たのは、まず一般の方がジャズって聞いてイメージするのは居酒屋に流れているジャズのだという現状があると聞いたことがあります。一方、本当にジャズのアーティストがジャズの現場だけに立っているかっていうと、そうじゃなくて、ノイズとかエレクトロニカとかもそうですけど、割とカテゴライズされない現場に広く立っている方もいる。そして、そういう人が結果的にジャズを牽引している現状もある。だから、(ジャズという)カテゴライズ自体を、もう一度利用するようなことができればいいんじゃないか、とは思います。“居酒屋ジャズ”じゃないジャズを、「ジャズ」と呼び直す。自分の制作の話に置き換えると、私の制作自体は映像だったりVJだったり噴水だったり、“そういった既存の絵画ではない見た目のもの”を(制作)しているんですけど、形式ではないところに「絵画」を発見し、「絵画」と呼び直すことが重要だと思っています。「ジャズ」の形式ではない存在とか、「ジャズ」と呼ばれなかったものとか、認識されてないものを、「ここに『ジャズ』を発見した」と言い直すようなキュレーションをするというのも、おもしろそうです。

 

江崎:そうですね・・・。一方で今、ジャズと呼ばれるものが多すぎて、何が「ジャズ」なのかがわからないという現状でもあるので、逆に「ジャズ」というものが何を指すのかが明確にわかっていないからこそ、無理やり「ジャズ」というものにひきこんでしまおう、というような話もしていて、まさにカテゴライズを利用するというのは、すごく有効だと思っています。若い世代はそういう感覚ですけど、いわゆるジャズの一番のブームを支えてきた団塊の世代の方々は、どうしてもモダンジャズというか決まり切ったフォーマットのものしか「ジャズ」と呼びたくない、というところもあるなあと感じていて、世代間の感覚の違いというのが難しいところでもあるかなあ、と思います。

 

中山:菊池成孔さんや、トップアーティストの中でも、意図的にポピュラーな方向に枠を広げる活動もされている方もいますし、一線を走っている方が(ジャズに)入りやすい形にしていますよね。大友良英さんが『あまちゃん』でヒットし、でもすぐに展示をICC(NTTインターコミュニケーション・センター)でおこなって、その展示の中で様々な音楽家の方がいて。知名度が一度ジャンルを超えた場所に行った方が、同時に自分の歩んできた道に対しても、結果的に何かを返すようなことをなさっている

印象があります。

 

江崎:そうですね。正に菊地さんは、ジャズというものがいろんな側面を持っているということを上手く見せていると感じていて、すごくおもしろいなあ、と思っています。なんといっても菊地さん自身の喋りがおもしろいというのは、すごい武器ですよね。メディア受けするような方でもあるのかなあ、とも思います。

 

中山:あとは歴史の再考ということが今いろんなジャンルで行われているので、誰かが歴史の“点”をつなげて、思いがけない共通項を見つけたりとか、「これのバックボーンは実はこれなんじゃないか」という話をしたりとか、そういう風に「ルーツを面白く紐解き直す」というのがあってもいいのかな、と思います。詳しかったり、ジャズを好きな方々が、柔らかく(ルーツを)紐解く、みたいな現場があったら、もう一回知らない人が好きになるきっかけになるのかなあ、と思います。

 

 

江崎:ちなみにジャズの現場に入る前にジャズを聴いていましたか?

 

中山:(中山さんの地元である)相模大野って元々ジャズカフェがたくさんあって、もんじぇ祭りっていう、大きな公園でアーティストが野外ライブをするイベントがあったりして。その時聴いたものがジャズかどうかはわからないのですが、ウッドベース、ピアノ、ドラムスのトリオ編成での即興演奏など、よく聴いていたので、(ジャズの現場に入るのは)自然でした。ライブも好きでよく行っていましたね。中学・高校の時にはプログレを聞きながら、その曲を絵におこすっていう趣味があって、例えばYESの16分の曲をボールペンで描くとか。(絵画と)音楽を繋げるようなことを惚れ込んで体験していたので、(ミュージシャンと共演することに対して)違和感はありませんでした。

 

江崎:インストゥルメンタルに対しての抵抗もなかったですか?

 

中山:ないですね。母親もそういうものが好きだったので。日本のプログレも聞いていました。しかもCDじゃなくて、母の世代はテープでダビングしているために、テープ自体の劣化で(曲に)エフェクトがかかっていて。(笑)

 

額田:(笑)お母さんの世代って四人囃子とかですか。

 

中山:あ、そうです!GUNIW TOOLSとか人間椅子とか、のびのびのテープで聞いていました。最近CDで聴き直して衝撃を受けました。(笑)全然ちがう!って。(笑)

 

江崎:ご自身が作品の中で演奏するという話があったと思うんですけど、音楽教育を受けたことはあったんですか?

 

中山:教育と呼べるようなものは、何もないですね。今自分で作っている音は、メロディがあるというわけでもないし、音楽的なものを作りたいわけではないです。絵も、具体的な何かを描きたいわけではなくて、色の性質とか音の性質自体をその場に呼び込みたいっていう感覚です。そうじゃないと演奏は到底できないレベルの技術力ですね。
 

 

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いかがでしたか?

私は四人囃子を聴き直そうと思いました。

後半は次回公開します!お楽しみに。

 

 

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それでは!

 

 

JAZZ SUMMIT TOKYO広報  杉浦

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